略年表


▲先王朝時代▲
BC4500年頃
ナイル川沿岸で農耕・牧畜生活が始まる。
▲初期王朝時代▲
第1・2王朝
BC2850年頃〜
BC2650年頃
BC2850年頃
ナルメル王が上下エジプトを統一し、第一王朝が興る。首都はメンフィス。
BC2800年頃
太陽暦が使用されるようになる。ヒエログリフの文字体系が確立。
BC2750年頃
第2王朝が興る。
▲古王国時代▲
第3〜6王朝
BC2650年頃〜
BC2180年頃
BC2650年頃
第3王朝が興る。
BC2620年頃
最初のピラミッドである階段ピラミッドが第3王朝2代目ジェセル王により建設される。ジェセル王の宰相イムヘテプの企画といわれている。
BC2553年頃
第4王朝が興る。最初の王スネフェル王がメイドゥムにピラミッドを建設。続いてダハシュールに2基のピラミッドを建設。
BC2521年頃
クフ王が即位。ギザにピラミッドを建設する。その後のカフラー王・メンカウラー王によってギザの3大ピラミッドが形成される。
BC2490年頃
王に「太陽神ラーの息子」という称号が用いられ始める。
BC2480年頃
第5王朝が興る。
BC2340年頃
第5王朝最後の王ウナス王によって「ピラミッドテキスト」が刻まれる。
▲第1中間期▲
第7〜10王朝
BC2180年頃〜
BC2040年頃
政治的内紛が続き、群雄割拠の時代を迎える。
▲中王国時代▲
第11・12王朝
BC2040年頃〜
BC1785年頃
BC2040年頃
メンチュヘテプ2世が第10王朝を倒しエジプトを再統一。首都テーベ。第11王朝の勃興。
BC1990年頃
第12王朝興る。首都イティ・タウィ。その勢力範囲はヌビア地方にも及んだ。
BC1800年頃
アメンエムハト3世、ファイユームの開拓事業を完成。一大穀倉地帯となる。
▲第2中間期▲
第13〜17王朝
BC1785年頃〜
BC1565年頃
BC1720年頃
アジアの遊牧民ヒクソスが侵入。
BC1680年頃
ヒクソスが下エジプトを支配し王朝を興し、デルタ地帯のアヴァリスに首都を建設。馬車と戦車(チャリオット)が伝わる。
▲新王国時代▲
第18〜20王朝
BC1565年頃〜
BC1070年頃
BC1565年頃
イアフメス王がヒクソスを追放、エジプトを再統一し第18王朝興る。首都テーベ。この後、国内の安定を図りつつ積極的に軍事遠征を行なうようになる。
BC1520年頃
王家の谷の造営始まる。
BC1500年頃
トトメス3世の義理の母であり摂政でもあったハトシェプスト女王が共同統治者となる。この時代、エジプト王国領土は最も広くなる。
BC1390年頃
アメンヘテプ3世の時代に絶頂期を迎える。
BC1355年頃
アメンヘテプ4世(アクエンアテン王)、アテン神を唯一神とする宗教改革を行ない、首都をアマルナに移す。アマルナ時代。
BC1336年頃
ツタンカーメン王即位。アメン神信仰へと戻り、王宮をメンフィスに移す。
BC1295年頃
軍人であったラムセス1世が即位。第19王朝興る。軍事遠征が盛んに行なわれる。
BC1279年頃
ラムセス2世、即位(〜BC1213)。
BC1275年頃
ラムセス2世、シリアのカデシュでヒッタイトと戦う。
BC1186年頃
第20王朝興る。王権は次第に弱体化。カルナックのアメン大司祭がテーベの実験を握る。王家の谷の盗掘が横行する。
▲第3中間期▲
第21〜24王朝
BC1070年頃〜
BC750年頃
テーベのアメン大神官が上エジプトを、下エジプトはリビア系の王が支配するなど、王朝が並立、内乱、無政府状態が続く。
▲末期王朝時代▲
第25〜30王朝
BC750年頃〜
BC305年頃
BC750年頃
ヌビア人ピィにより第25王朝が興る。首都はテーベ。
BC700年頃
シャバカ王によりエジプトが再び統一される。
BC667年頃
アッシリアがエジプトに侵入、支配する。
BC664年頃
プサメティコス1世、アッシリアを追放。第26王朝興る。
BC525年頃
アケメネス朝ペルシア、エジプトを支配。
BC404年頃
ペルシアの支配より脱し、第28王朝興る。
BC332年頃
アレクサンドロス大王がエジプトを征服。その後、アレクサンドリアの建設が始まる。
▲プトレマイオス朝時代▲
BC305年〜
BC30年
BC305年
マケドニアの貴族プトレマイオスがプトレマイオス朝を興す。首都はアレクサンドリア。
BC290年頃
ムセイオンや大図書館を建設。自然科学者を多く輩出。
BC196年頃
ロゼッタ・ストーンに文字が刻まれる。
BC48年
ローマのカエサル、アレクサンドリアでクレオパトラ7世と出会う。
BC30年
クレオパトラ7世、オクタヴィアヌスの率いるローマ軍に敗れ自殺。以後、ローマの属州に。

参考文献: 古代遺跡復元研究会『CG世界遺産 古代エジプト』双葉社/2005
  松本弥『古代エジプトのファラオ』弥呂久/1998


 △ 「中間期」という時代区分を疑問視する研究もありますが、ここでは一般的な分類に従いました。
また、中間期を設定する場合でも、第3中間期という区分を置かず、新王国時代の直後に末期王朝時代とする説もあります。第3中間期とはどの期間かについてもいくつかの見解があるようです。
 △ アレクサンドロス大王の征服からローマ帝国による支配の終焉まで(BC332〜AD395)をグレコ=ローマン時代ともいいます。
ごく個人的な話ですが、私は古代エジプトにハマった当初からこの辺にはどうも疎く……支配者がエジプト人じゃないとかおっぱいの描き方が好みじゃないとかが主な原因かと。
しかし、比較的新しい時代のせいか、美術館等では意外と出土品を目にする機会があるので、やっぱり押さえておいた方がいい気がしてます。

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