Smoking mirror


テスカトリポカとはアステカの公用語ナワトル語で「煙を吐く鏡」と言う意味で、黒曜石製の鏡を表しています(水煙が立ち上る湖面のイメージなんかもあるとか何かで見たような気もします)。
黒曜石の鏡は占いや魔術に用いられるもので、現代でもそういう用途で売られているようですが、幻視の心得などない私が持っていたところで宝の持ち腐れなので買いませんでした。黒曜石のネックレスなら持っていますが、黒い石の内側から淡い緑や虹色の光彩が放たれる様は何か深いものを感じさせてくれます。
テスカトリポカは「煙を吐く鏡」であらゆるものの心を読み、世界中を見通すと言われます。
でもあんまりしょうもないことは見てて欲しくないかも……って、これもまたお見通しか、なんてことを考えつつ描いたのがこの絵です。

戻る